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報告書

核破砕水銀ターゲットループの過渡解析

木下 秀孝; 神永 雅紀; 日野 竜太郎

JAERI-Tech 2001-052, 41 Pages, 2001/08

JAERI-Tech-2001-052.pdf:1.99MB

核破砕水銀ターゲットシステムの設計では安全保護系の概念構築が急務である。水銀ループのFMEAでは、強制流動喪失と冷却材流出がターゲットの熱除去性能を著しく損なうことを示している。そこで、RELAP5を用いて強制流動喪失と冷却材流出時の過渡解析を行った。強制流動喪失時には、流動している水銀の持つ慣性力が大きく過大な温度上昇は起きないことがわかった。冷却材流出時には、圧力変動等が起こるが、極端な温度上昇等、重大事故に至るような挙動は見られなかった。今回の解析をもとにした安全保護系の設計を行うとともに、水銀システムの合理化を図っていく予定である。

報告書

RELAP5コードによる水銀流動基礎実験装置の過渡解析,3; 水銀物性値を用いた過渡解析

木下 秀孝; 神永 雅紀; 日野 竜太郎

JAERI-Tech 2000-007, p.21 - 0, 2000/02

JAERI-Tech-2000-007.pdf:1.61MB

核破砕ターゲットシステムにおける、水銀流動システム異常時の過渡挙動把握のため、水銀流動基礎実験装置の異常事象を想定した過渡解析を、水銀物性値を組み込んだRELAP5コードを用いて行った。実験での圧力データをもとに解析モデルを修正し、定常状態での圧力分布を再現できるようにして、強制流動喪失と冷却材流出を模擬した過渡解析を行った。強制流動喪失時には、機械式ポンプと電磁式ポンプの場合について検討したが、水銀の場合には、流動している水銀の慣性力が水に比べ大きく、ポンプの慣性力の違いによるポンプ停止後の流量低下特性に有意な差はないことを明らかにした。また、小口径破損による冷却材流出時には、急激な圧力変動が起きにくいことが明らかとなり、微小な圧力変動をもとにシステムの異常を検出する必要があることがわかった。

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